ケーブル端子のメンテナンスのお話。

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修理という程ではありませんが、メンテナンス程度の作業です。

ちょっと昔まで(今もそののようなスタジオはありますが)スタジオにはパッチ盤というものがあり、レコーディングエンジニアの見習いの仕事であったパッチケーブルのメンテナンスと同じ様なものでした。

パッチケーブルという物は真鍮製の110号というものを使っており、端子部は酸化したり汚れたりで通電が悪くなる現象が良く起きていました。

そこで、まだ何もできない(かもしれない)入社したてのアシスタントが、きれいにケーブルを磨いていた時代があったのですが、現在でも、当然端子の汚れは通電の大きな妨げになるのは同じで、接続端子の電子的接地面の汚れはしっかり落として使うのが基本です。

音楽界隈の皆さんは良く自分の楽器、機材などやレコード、針等は良く磨いている所を見ますが、意外と接続するための端子を綺麗に磨いている人が少なく思います。

実は、電気を通電している電気機材は非常にほこりを静電気で呼び寄せるのです。

日頃から端子類もしっかり乾拭きしている機材類などはまだよいのですが、アルコールを摂取して飲食物を食べ、皮脂などがこってりと付いた手で端子を触って、「そのまま」
そこにタバコをプカーとしてそのままずっと使い続けていると、

しっかりとバッチ(富山で汚いという意味の方言)くなった端子の出来上がりです。
パッチケーブルがバッチィケーブルにになってしまいます。

そうしたら、ライブ本番でいきなり音が!!、
目も当てられません。その場合、対外目は覆います!

やはり日ごろのメンテナンスは大事なのです。
特に、音が直接通る場所ですから、楽器同様、レコード盤同様しっかり乾拭きだけでもだいぶ変わりますので!

という事で、今回、お預かりしましたオヤイデ先輩の標準-標準の接触が悪いとの相談で、最初に竿とアンプにつないでみた所あからさまに接触不良の症状だったのですが、まあ、ケーブルなんてのは消耗品なので、はんだ付け直しして端子掃除したら、すぐにでも治るであろうと思いましたが、まず端子の汚れを先に頑固に掃除してアンプに通したところ

「即治った」
ので、原因は端子の表面の汚れと断定。

しっかり預かった3本のケーブル端子をピッカピカにして通電、アンプでの試奏。
オールOKです。

音も高域の解像度が圧倒的に上がりました。
耳に痛い広域ではなく情報量が上がった細かくなったという感じです。

この簡単なメンテナンスで楽器の音が激変(良い機材ですので)しますのでこれはメンテナンスはしっかりした方がいいですよ!

高い楽器を買う事が大事なのではなく今所有している楽器や機材をよく理解してあげることが大切な事です!という教訓で!

まあ修理やメンテナンス、レコーディングに際しては楽器の調整も行いますので、お気軽にいろいろご相談ください!
その昔はパッチケーブルの掃除で端子を綺麗にするのが(たまにやる分には)好きだったスタジオベル河村がメンテのお話をお送りしました!

ちなみに、ギターやベースの音の出ない原因の大きな理由は。(良くある順番で)

1、シールドの断線。

2、ギター、ベースの出力側のジャックの不良

これがほとんどです。
たまにエフェクターが壊れているや、アンプのジャックが壊れている場合もありますが、あんまり数は少ないです。

まず音が出ない場合、エフェクターを外し、アン直(アンプに直接ぶっさす!)、それで音が出なかったら、アンプかシールドか竿が悪い!という事なので、まず焦らずこれをやる。
これで音が出ればそれ以外の部分と断定!
対外もう一本のシールドかエフェクターのパッチミスとかです!(特にリハで音なってたのであれば9割は!)

で、あとは細かく焦らずチェックという感じですね!
でも。シールド、替弦くらいはライブ本番には予備を持っておくことを非常にお勧めします!
優しいライブハウスはアンプの上に替えのシールド置いて置いてあったりしますけどね!

そうそう!で、調子が悪くなった機材を使いtづけると、接続している周りの機材にも同様の悪影響を与え始めます。

錆びた鉄はどんどん周りを腐食させたり、腐ったかびたミカンや御餅は周りの食材を悪くする(中に発酵という良くなる場合もありますが、それは今回は除いておきましょう!)ので、調子が悪いなと思ったら、まずはメンテナンスに出すことが大事です。

そして本当であれば、業者さんのメンテナンスが必要ではなくなるように毎回機材の管理や、定期的な清掃などして大事な自分の道具を末永く使い、色々な感動を生んでいただけることが一番良いことだと思っています。

まあ機材が壊れたりしたら儲かる業者もいますが、音楽や機材を買う人がたくさんいて良い物がたくさんできる過程で、どうしても壊れるモノが出てくるところをメンテナンスしていく方が最終的には音楽業界の為になると思っていますので、調子の悪いなと思った音楽をやっているキッズは怖がらずスタジオベルに遊びに来てね!

優しーく、機材事、音楽の楽しみ方、おしえますよ!

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